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2017.03.31プレスリリース
PNB-INSPiRE Ethical Fund 1投資事業有限責任組合よりマイクロ波化学株式会社への出資について

PNB-INSPiRE Ethical Fund 1 投資事業有限責任組合(以下PIEF)は2017 年3月31日にマイクロ波化学株式会社(以下MWCC)が第三者割当増資により発行する株式の引受を行いました。   MWCCは、電子レンジにも用いられるマイクロ波を活用した、「省エネルギー」、「高効率」、「コンパクト」な製造プラットフォームを開発、世界で初めて、マイクロ波の大規模なプラントでの利用を可能にしたベンチャー企業です。重厚長大型の工場を要し、莫大なエネルギーを消費する製造行程が未だ主流の化学産業に、マイクロ波プロセスという全く新しい、かつ様々な化学反応に適用できる製造手法を提供すべく、複数化学品メーカーとの合弁事業、ライセンス事業などにより事業領域を日々拡大しております。   従来の化学品の製造においては、反応炉を温め、中の材料を「間接的」に温めることにより、反応を促進してきました。一方で、マイクロ波を用いると、「直接的」に中の材料分子にエネルギーを提供することができます。しかしながら、マイクロ波自体のコントロールは難しく、様々な分子を適切に反応させ、反応炉全体で均一にエネルギーを提供することは困難とされていました。歴史的に、多くの企業、技術者が化学産業におけるマイクロ波利用を目指しておりましたが、商用利用まで漕ぎ着けるプレーヤーは存在しませんでした。   2007年に創業したMWCCは、異なる産業分野で活躍してきたエンジニア、化学者、物理学者等が集結し、大阪大学の支援もあり、100年以上変化がなかったとされている「エネルギー伝達手段」に変革をもたらしました。今後、マイクロ波の利用が進めば、莫大なエネルギー消費が抑えられ、直接的なエネルギー伝達手段により高品質な化学品の製造が可能になります。   インスパイアグループは、創業以来「誰もやっていないからやる。」という理念のもと、様々な「世界初」ベンチャーへの支援を実施してきました。MWCCも「エネルギー伝達手段」を根本から変革するベンチャー企業として大きな期待をしております。   PIEFからの出資を皮切りに、油や砂糖等化学品製造の主な原料の産地であるASEAN域内の企業との協業も視野に入れ、事業成長の積極的な支援を予定しています。PIEFの運営管理に参画しているPNBグループ(マレーシア最大手の政府系投資会社。トヨタグループとの合弁企業を手がけるUMW、プランテーションを軸にしたコングロマリット企業であるSime Darby、食用油や醤油などを手がけるLam Soonなど多くの有力企業を傘下におさめている)の強力なネットワークを活用し、ASEANを中心とした海外での事業展開に資する積極的な支援を実施してまいります。   【会社概要】 会社名:マイクロ波化学株式会社 本社  :大阪府吹田市山田丘2番8号 テクノアライアンス棟3階 代表者:代表取締役社長:吉野 巌 設立  :2007年8月 資本金:33億1828万円(資本準備金含む) URL :http://http://www.mwcc.jp/   【本件問い合わせ先】 株式会社インスパイアPNBパートナーズ 平野 アリツィア (TEL:03-6892-1133)