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2023.08.30プレスリリース
農林水産省所管の改正投資円滑化法に基づくファンドをファイナルクローズ
〜ファンド総額は100億円に達し、投資活動も活発化〜

株式会社インスパイア・インベストメントが昨年7月に設立した「INSPiRE Mutualistic Symbiosis Fund 1投資事業有限責任組合(以下、当ファンド)」に、株式会社南都銀行、株式会社名古屋銀行、株式会社肥後銀行、株式会社大分銀行、株式会社滋賀銀行に続き、2023年4月に株式会社阿波銀行、株式会社愛媛銀行、QRファンド投資事業有限責任組合(北國銀行グループ)、株式会社きらぼし銀行など、日本国内の地方銀行10行と、農林中央金庫、株式会社りそな銀行、沖縄セルラー電話株式会社などが参画しました。

これによりまして、当ファンドは「農業漁業法人等に対する投資の円滑化に関する特別措置法(改正投資円滑化法)」に基づく、農林水産大臣の変更承認を受けました。改正投資円滑化法に基づく株式会社日本政策金融公庫からの追加出資を合わせて総額100億円でファイナルクローズを完了しました。

当ファンドを通じた事業開発活動は、日本から世界に拡がるフードバリューチェーンの拡大に資する革新的な取組を行う国内外の企業とともに行われて参りますが、既に4社に対して総額10億円余りの出資を実行しております。また、当ファンドに参画する金融機関の取引先企業の海外展開支援についても、現地での商談を重ねるなど本格化しております。

□当ファンドについて

日本の農林水産物及び食品の輸出額は2021年に初めて1兆円を超え、2022年は1.4兆円になりましたが、国内の農林水産物及び食品全体の生産額の2%程度に留まっています。アメリカ、フランス、イタリアなど諸外国が国内生産額の10〜20%程度の輸出を達成していることに鑑み、2020年3月、「食料・農業・農村基本計画」において、農林水産物及び食品の輸出額を「2025年までに2兆円、2030年までに5兆円(=10%程度)」とする政策目標が閣議決定されました。この目標を達成するための施策の一つとして、改正投資円滑化法に基づく「農林漁業法人等投資育成制度」が創設され、その枠組のもとに当ファンドが組成されました。これにより、日本から拡がる世界のフードバリューチェーンの構築に寄与するあらゆる企業を対象としたリスクマネーの供給が可能となりました。

株式会社インスパイア・インベストメントの関係会社である株式会社インスパイアPNBパートナーズは、2014年よりPNB-INSPiRE Ethical Fund 1投資事業有限責任組合(PIEF)の運営を行っており、日本の「食」のASEANにおける事業開発とテクノロジーベンチャーの支援を実践して参りました。当ファンドにおいても、PIEFと同様に、世界に通用するきめ細やかな製造技術・ノウハウを有する日本各地の「食」関連企業や酒造会社等とともに世界各地での事業開発を推進し、また平行して、食糧の持続的生産のための環境維持・改善や、農作物・水産物・畜産物の品種改良、そして、食品加工・鮮度保持・高度流通など、既存の課題を解決する可能性を秘めたアグリ/フード/環境関連のテクノロジーベンチャー企業への出資にも取り組みます。事業開発を担う企業にとっては、テクノロジーベンチャーのイノベーションによって課題解決が可能となり、また、テクノロジーベンチャーにとっては、かかる事業会社そのものが顧客になることで幾何級数的な成長を遂げることが可能となります。このように、IMSFの出資先同士においても、相利共生型の事業開発をINSPiREが行うことで、日本から世界に拡がる強固なフードバリューチェーンの構築を支援して参ります。

当ファンドについて、株式会社インスパイア・インベストメント 代表取締役 高槻亮輔は、次のように話しています。「我が国の『食』を担う企業群は、長年にわたって日本の消費者に鍛えられ、主に日本国内市場において、独自に進化・洗練されて参りました。また、当社は、その20年あまりの歴史の中で、国内外の事業パートナーと完全伴走型の事業開発を一貫して継続して参りました。海外における事業開発のポイントは徹底した『現地化(Localization)』とビジネスにおける『相利共生(Mutualistic Symbiosis)関係の構築』です。当ファンドが、その扇の要として全体の仕組みづくりを担うことで、日本から世界に拡がる相利共生のフードバリューチェーンを構築できうると信じています。」

① 名称 :INSPiRE Mutualistic Symbiosis Fund 1投資事業有限責任組合

② ファンド総額 : 10,000百万円

③ 無限責任組合員(GP): 株式会社インスパイア・インベストメント

④ 有限責任組合員(LP) :株式会社阿波銀行、株式会社愛媛銀行、株式会社大分銀行、沖縄セルラー電話株式会社、QRファンド投資事業有限責任組合(北國銀行グループ)、株式会社きらぼし銀行、株式会社滋賀銀行、株式会社名古屋銀行、株式会社南都銀行、株式会社日本政策金融公庫、農林中央金庫、株式会社肥後銀行、株式会社りそな銀行、 他(五十音順)

□株式会社インスパイア・インベストメントについて:

本社    : 東京都港区

代表取締役 : 高槻亮輔

事業内容  : 社会潮流の変化と世の中を変えうる技術革新に着目し、そのきっかけを産み出すアントレプレナーに完全伴走することで、新たな価値や新たな市場を創出する事業開発活動を手がけている。

□本件問い合わせ先

株式会社インスパイア・インベストメント

担当 : 岡庭輝幸

TEL:03-6418-1091