時のほころび
静かな夕暮れの風景の中に、ふと差し込む一筋の光。
突然現れて、ほんの少し、ただすれ違っただけなのに、なぜか忘れられない。
それはまるで特別な日の贈り物のようで、希望に変わる瞬間だったーーー。
(「時間」という流れては止まらないものの中に、思いがけない幸運が差し込んでくることや新しい景色や感情に出逢う瞬間の奇跡と喜びが込められています。)
世界のさまざまな食文化を通じた交流から得た知見を、自らの言葉で力強く発言していこうとする姿勢に、まっすぐな眼差しと意志を感じました。文章からもその想いが真っ直ぐ伝わってきて、心に響きました。
その印象を大切に、油絵ならではの技法と色彩を活かしながら表現できるように意識して描きました。