INSPiRE

会社概要ABOUT US

25周年メッセージ 25th Anniversary Message
会 社 名
株式会社インスパイア
(Inspire Corporation)
本店所在地
東京都港区南青山5-3-10 FROM-1st 3F (地図)
代表取締役社長
高槻 亮輔
設 立
2000年4月26日
資 本 金
100百万円

東京メトロ・銀座線、千代田線、半蔵門線「表参道駅」
A5番出口 徒歩4分

創業25周年を迎えて

INSPiREが事業開発の軸足を海外に移したのは、2012年頃のことでした。
特にASEANにフォーカスを当てた理由は、

  1. (1) ある程度の経済成長を達成していること。
  2. (2) 人口が多く、かつ増えていること。そして
  3. (3) 親日的な地域であること。 という

三つの要素が揃っていたためです。

ASEAN は、
[ インドネシア, マレーシア, フィリピン,
シンガポール, タイ, ブルネイ, ベトナム,
ラオス,
ミャンマー, カンボジア ]
の10カ国で構成され、
多言語・他宗教・多文化 が
交わる多様性に富んだ地域です。
INSPiRE は数多の御縁を活かしながら、
様々な日本企業のASEAN における事業開発を
支援してきました。
その中でも最も重要なことは、
現地パートナーとの相利共生関係の構築であり、
次いでローカライズが成功の鍵となりました。

相利共生関係の構築は、
双方の持続可能性を確保しながら、
中長期的な成長を実現していくための知恵です。
一方で、ローカライズとは、
本来の価値軸は変えずに、
色・味・デザインなどを
地域ごとに最適化することで、
成長の基盤を確立することを目指します。
これはまさに「不易流行」の思想を体現するものと
言えるでしょう。

2020年3月11日に
WHOがコロナ・パンデミックを宣言し、
私たちは
誰も経験したことのない状況に直面しました。
ASEAN諸国では、日本よりも厳格なロックダウン
が実施され、
国をまたぐ移動はもちろん、
国内の移動も制限されました。
しかし、これまでに築いてきた相利共生関係と、
ZOOMなどのコミュニケーションツールの活用が、
この困難を乗り越えるための柱となりました。

現在、社会は落ち着きを取り戻しつつあり、
Kuala Lumpurでは、Merdeka PNB 118(118階)
やThe Exchange 106(95階)といった
100階
クラスの高層ビルが相次いで完成しています。
このように、ASEAN経済は再び成長を始めており、
「不易流行」を意識するべきタイミングが
訪れていると感じます。

江戸時代の俳諧師・松尾芭蕉は、
「不易を知らざれば基立たず、
流行を知らざれば風新たならず」と説き、
「世にあるたいていの事、
平凡の中に趣を見出すべし」と述べました。
そして、
「俳諧の風体、軽みをもって最上となす」
と表現し、
「花鳥諷詠を大切にして自然に心を寄せて詠むこと」
の重要性を教えたと伝えられています。

「不易」とは、
変わらない本質や普遍的な価値であり、
自然の美しさや人間の感情など、
時代を超えて変わらないものを指します。
一方、「流行」とは、
時代に応じて新しさや革新を取り入れることを
意味します。
松尾芭蕉の俳諧哲学は、ビジネスにおいても
「本質的な価値の土台を大切にしながら、
その礎のうえで状況に応じた
柔軟な変化を加えることで、新しい価値が生まれる」
という重要な教訓を与えてくれます。

INSPiREはASEANでの事業開発と平行して、
アメリカで発明されたワイヤレス・センシング技術
の事業化にも取り組んでいます。
欧州や米州では、スマート・ホームセキュリティを
中心にサービスの社会実装が進んでいますが、
世界で最も高齢化が進む日本においては、高齢者の
みまもりサービスとして
社会実装が始まりました。
これも、不易流行の実践であると考えています。

創業から四半世紀を迎え、
INSPiREは、起業家に寄り添い「ともに創めること」
を大切にしながら歩んできました。
皆様との御縁に支えられ、
新たな価値創造に取り組んできた結果、
INSPiRE相利共創ネットワークと呼べるような
有機的なコミュニティが形成されました。

不易を見失うことなく流行を受け入れ、互いに支え
合い、共に成長する姿勢を大切にしながら、
これからもまた「ともに創めていくこと」
を誓います。

2025年4月
株式会社インスパイア
代表取締役社長
高槻亮輔