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2004.04.09プレスリリース
「ジャパンストラテジックIT 1号 投資事業組合」神戸発動機株式会社の第1位株主へ

 株式会社インスパイア(本社:東京都港区、代表取締役社長:成毛眞)とSMBCキャピタル株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:松田 道弘)が運営する「ジャパンストラテジック IT 1号投資事業組合」は、大証二部上場の神戸発動機株式会社(本社:神戸市西区、代表取締役社長:矢野 繁、証券コード:6016)が3月12日付けで実施した第三者割当増資による新株の一部引受けを完了致しました。この新株引受けにより、当投資事業組合の同社に対する出資比率は17.85%となり、三菱重工業株式会社と並んで同社第1位の株主となりましたのでお知らせいたします。これは、船舶用中型ディーゼルエンジンの国内市場における神戸発動機株式会社の競争優位性と、舶用工業製品の中国を含む世界市場の潜在的成長性を評価したことによるものです。

 なお、今回の第三者割当増資には、当投資事業組合に加え、既存のライセンサーである三菱重工業株式会社、三井物産株式会社及び株式会社新来島どっくが、新株の引受けを行いました。

 神戸発動機株式会社は、1910年に船舶用エンジンメーカーとして設立され、1957年からは三菱重工業株式会社からライセンス提供を受け、船舶用UE型ディーゼルエンジンの製造・販売を行っております。  

 最近では、主力工場である長崎工場(長崎県西彼杵郡多良見町)は老朽化が進んでおり、設備拡張余地が少なく、受注生産は生産能力の限界に達しています。もう一カ所の神戸工場(神戸市西区)をあわせても、中国経済の発展などによる海運の活発化で外航船の需要が急増している現状を鑑みると、顧客の増産要請に応えられない状況です。また、内陸部にあるためディーゼルエンジンの出荷にあたっての陸送費も負担になっています。  

 今回の第三者割当増資により、神戸発動機株式会社は、財務基盤を強化した上で、三菱重工業株式会社神戸造船所二見工場の敷地内に土地を賃借し、出荷岸壁に隣接した新工場(1万9,800平方メートル、設備投資額約40億円)を建設する予定です。新工場建設の目的は、ディーゼルエンジンの年間生産能力を現在の約40万馬力から約80万馬力に引き上げるとともに、出荷岸壁に隣接することによる陸送費の削減や、最新鋭の製造設備の導入と効率的な配置を行います。加えて、現在稼動中の長崎と神戸の二工場を閉鎖して新工場へ生産を集約することにより、製造原価の約5%以上の削減も目指します。今後、神戸発動機株式会社はこうした生産能力とコスト競争力の強化により、船舶用中型ディーゼルエンジンの市場におけるシェア向上を企図しています。なお、今回の工場集約および生産能力の増強に伴い、長崎工場の従業員の神戸への移動に加え、20名強の人員増加を見込んでいます。

 また、今回の第三者割当増資及び新工場建設に関して、神戸発動機株式会社は、国土交通省から産業活力再生特別措置法に基づく事業再構築計画の認定を平成 16年3月26日付けで取得しております。神戸発動機株式会社は、本第三者割当増資による資本の増加について、租税特別措置法第80条の2に基づき、認定事業再構築計画などに基づき行う登記の税率の軽減に関する特例措置をあわせて利用する予定です。

 

当組合の出資概要

1) 出資方法 第三者割当増資による新株引受け

2) 取得株数 5,000,000株(発行済み株式総数の17.85%)

3) 出資総額 645,000,000円

4) 払込期日 平成16年3月30日

5) 取得後の株式順位三菱重工業株式会社(17.85%) 

  ジャパンストラテジックIT 1号 投資事業組合(17.85%)

  三井物産株式会社(16.5%)

 

出資先概要

1)会社名 神戸発動機株式会社

2)本社所在地 神戸市西区高塚台3丁目2-2

3)代表者 代表取締役社長 矢野 繁

4)設立 明治43年6月10日

5)資本金 22億1,500万円

6)発行済株式数 28,000,000株(平成16年3月31日現在)

7)事業内容 船舶用ディーゼルエンジンの製造・販売

 

本件に関する問合せ先

株式会社インスパイア

担当:見満(けんま)

電話:03-5549-4321