INSPiRE

NEWS

2021.06.02お知らせ
マイクロ波化学、カーボンニュートラルに向けた取組み推進を決定 「C NEUTRAL 2050 design」について

PIEF出資先のマイクロ波化学株式会社は、2021年5月18日、カーボンニュートラルに向けた取組みを“C NEUTRAL 2050 design”(略称 ”C2050 design”)として推進していくことを決定しました。

CO2排出削減策として製造プロセスの電化がカギとされているものの、大型化や効率の観点から課題が多く、現段階では、具体的なソリューションが確立されていません。当社は、再生可能エネルギーによる「電化」と「マイクロ波プロセス」の2つの要素を掛け合わせて製造プロセスを構築することで、石油・石炭など化石燃料由来のエネルギーを利⽤する従来プロセスと⽐較して90%以上のCO2排出削減を可能とします。

マイクロ波は電気を利用するエネルギー源で、物質を直接・選択的に加熱できる特徴があり、当社は、マイクロ波をプラント規模へのスケールアップを可能とする「マイクロ波プラットフォーム技術」を実現しました。国内外のさまざまな企業との共同開発やプラントの立ち上げを行い、世界に先駆けてマイクロ波プロセスを産業分野に導入しています。

また、2022年には年間数百t規模のマイクロ波を使ったプラスチックの熱分解法(ケミカルリサイクル)の実証試験を計画しています。2030年までのロードマップとして、さらなる大型化の技術を確立し、膨大なCO2排出量・エネルギー消費量を伴う石油化学プロセスをマイクロ波プロセスに置き換えていきます。 マイクロ波化学は、今後も“C NEUTRAL 2050 design”を加速させ、化学産業へのマイクロ波プロセスの導入を通じて、カーボンニュートラルの実現をリードして参ります。

詳細は以下をご覧ください。
マイクロ波化学プレスリリース
“C NEUTRAL 2050 design”特設ページ